震災で体育館が使えず2カ月ぶりに運動をしたtakaです。
先日、NHKで、「体をつくる不思議な波」という番組を放送していました。
従来の考えでは、魚やシマウマなど生き物の模様は、あらかじめ決められたDNAの設計図
に従ってつくられていると考えられていましたが、最近の研究でそうではない事がわかってきたようです。
設計図なしで細胞が模様をつくる
魚やシマウマの模様は、風が自然につくる模様「砂漠の風紋」のように、単純なふるまいが複雑な模様をつくるらしい。
模様をつくる仕組みは、まず細胞が色素を活性化させる「活性化因子」と活性化因子の生成を抑える「抑制因子」を作り出す。
そして、この2つの因子のスピードの差による広がりが「波」のような構造が生まれ、その結果が模様を形成するするそうです。
模様だけではなく、複雑な構造と思われる臓器などもこの単純な細胞のふるまいでつくられているようです。
肺は、発達段階で食堂が袋状に別れたものらしいが、初期の変化は、DNAの設計図が指示をしているが、細部の複雑な肺胞の形成は、模様と同じ原理の活性化因子と抑制因子のスピード差で構築されるらしい。
模様も肺胞も細胞が近隣の細胞と反応し合うことで創られ、
細部の複雑と思われる構造をいわば「現場作業員」の細胞が単純な行動でつくっているというのだ。
単純な変化が複雑な形をつくる
この番組を見て感じた事ですが、会社や組織のありかたもこの原理と同じかもしれないと思います。
会社や組織もビジョンや経営方針、戦略、マニュアルなどの設計図で構築する箇所と
現場の社員の裁量や個人の判断で構築する部分との組み合わせが重要なのかな?と感じさせられました。
結果として、職場でおこる様々な人間関係や外との関係などさまざまな波紋が結果として会社の形をつくります。
個人も好調な時や凹んだ時など、ランダムな波がその人の人格ををつくります。
振り返ってみると
「あの時、お客様の要望に対応した結果、新しいサービスが誕生しただとか?」
「あの時に偶然創ったシステムが、後で別の使い方で効果を出したりとか?」
そんな事が会社の形に大きな影響を与えている気がします。
むしろ逆に、
偶然できた模様(結果)をどう使うか?を考える事が有益なのかもしれませんね。