ハリーポッターと死の秘宝 part2 完結編を見てきたtakaです。
(11年続いた「ハリー・ポッター」がついに完結してしまい、ちょっと寂しいですね・・)
前回の震災以後の経済状況を展望する(1)の続編です。
なぜ?日本の電気料金は高いのか?
日本の1KW時の電気の売価は、平均でほぼ17円だそうです。
(既に9月度の値上げが発表されていますが・・・)
日本の総電力使用は、年間で1兆KWぐらいで、電力会社の売上合計は、17兆円ぐらいだそうです。
日本の電気料金は、アメリカの2倍です。
この高い電気料金が、企業の商品やサービスのコストになっていて国際競争力を落としています。
日本の家庭の平均電気料は、1年で10万円くらいだそうです。
家計でも高い電気料金が負担になっています。
発電に使う燃料費は、アメリカの方が安いでしょうが、
送電網のコストは、国土面積がはるかに少ない日本の方が送電網の距離も短く、建設費も管理コストも低くてあたりまえです。日本の電気の生産性は、国際的に劣っている感があります。
電力会社に言わせると、料金が高いのは、電気の質と安定性が外国より高いためと言っています。
でも、計画停電の内容や現在の節電対策などを見る限り、質や安全性が外国よりも高いとも思えません。
本当の理由は、地域独占で競争の無い状態が長期に続き、高コスト体質が染み付いているからでしょう。
さらに電気王国を守るための政治コストや関連団体や行政の癒着に巨額のお金が使われています。
この高コストの体質や強固に築かれた電気王国を自らの自助努力で変えることは不可能でしょう。
脱原発 → 自然エネルギーに舵がきれるのか?
仮に原発をとめた場合、火力発電の燃料費が、LNGを中心に3.5兆円ぐらい増えるそうです。
この3.5兆円を電気料金の値上げなしに電力会社が負担することはできないでしょう。
原発を停止しても、原発の維持費は減らない
それに、原発を停止しても、電力会社の原発にかかる経費は、あまり減らないそうです。
原発は発電しなくても、核燃料が崩壊熱を出し続けるので、放置する事はできず
運転中とあまり変わらない維持費がかかるらしいのです。
つまり原発を停止しても、電力会社の原発関連の経費は、あまり減らない。
54基の原発を廃炉にできるのか?
そして、正常な状態の原子炉でも、原子炉や設備の解体、核燃料の最終処理など
1基廃炉にするのに5000億円程度必要となるようです。
54基全て廃炉にするには、27兆円も必要です。
民間企業にこのような巨額の負担ができるはずもないでしょうし
国が負担するにせよ、1000兆円も負債が累積している日本でさらに赤字国債を発行すれば
ギリシャのように国債の暴落は確実でしょう。
核燃料サイクルも当然全面的に見直す必要に迫られますし、
いまだに核燃料の最終処分方法さえ確立できていない状況では、技術面でも問題が多いと思われます。
現実問題としては、上記のような状態を考えると
新規に原発は造らないで、現在ある54基の原発を耐用年数まで使い続け、
その後順次廃炉にしていくしかないのかもしれません。
廃炉までの期間に、廃炉にするための資金を今から積み立て準備するしかないのかもしれません。
当分、日本の電気料金は世界でも特筆して高い状況が続くのかもしれませんね。
今後は電気も分散化、ネットワーク化が必要ですね
電気エネルギーも発電所で大量につくって送電網で工場や家庭に供給する方式から、
何十年かかかるでしょうが、身近な地域で、自然エネルギーの比率を増やして電気をつくって、蓄電池で貯めて使う地産地消方式に変えていく必要があるかと思います。
ネットワークや情報処理も昔は、巨大なコンピュータや大企業による集中方式が主流でしたが、
今やインターネットやパソコン、スマートフォンなど、ダウンサイジング、分散化に代わりました。
分散化のおかげでコストも安くなり利便性も増しました。
ネットワークや情報処理も切り替わるのに10年以上かかっていますが、
エネルギーも電気会社の独占から分散化(スマートグリッド)に舵をきるべきですね。
国を挙げて早期に自然エネルギーの普及を推進する必要がありますね。
みなさんは、どう考えますか?
それではまた
童心なのね