もうすぐiPhone5になるであろうYu-ichiです
さて、今回は知っておいた方がよいコピープロテクトのお話です。
「デジタルビデオカメラを購入して、ホームムービーを撮影したものをブルーレイディスクに焼いてPS3で再生したら、途中から音声がでなくなり変なメッセージが画面に表示された!」
そんな話を聞いたことがありませんか?
じつは先日、そんな相談を受けました。
最初はカメラ側の設定や、メディアへの焼きミスを疑いましたが
表示されているメッセージを聞いて調べてみると、「Cinavia」というプロテクト技術が原因とわかりました。
今までのコピープロテクトは主に、「safe disk」と呼ばれるものが主流で、セクタにバッドセクタを意図的に作り、コピー時に読み込みエラーを発生させるものや、通常のメディアでは書き込めない領域にデータが書き込んであったりというものでした。
つまり物理的な対策をしたものですかね。
ですが、海賊版が今でも問題になっているとおりプロテクトをかけても
それが解除されコピー品が出回っています。
さらにはメディアをそのままコピーされることを防ぐ技術だったので、映画館にこっそりカメラを持ち込んで盗撮するなどの悪質な行為については対応できませんでした。
そこで、「Cinavia」という新しい技術が開発されました。
このプロテクトの凄いところは、プレイヤーで再生された画面を撮影したものでもプロテクトがかかってしまう点です。
Cinaviaで保護された動画の音声には人間には聞こえないノイズ(プロテクト)が入っているので、たとえ間接的にコピーされたとしてもプロテクトがかかるという仕組みです。
つまり、冒頭で挙げた事例は・・・
たまたまつけていたTV番組がCinavia技術を使っていて、その音声がホームムービーの中に入り込んでしまったためにプロテクトが勝手にかかってしまったということになります。
・・・迷惑ですね。
この技術はブルーレイなどのメディアの他、テレビ・映画などですでに使われています。
つまりもう身近にあるプロテクトなのです。
このことを調べているときに、
「Cinavia入りの音源を子供の運動会やイベント会場で流したらテロだな。」
という一文を見たときは、確かにと思いました。
思い出の動画を撮影する際には、気をつけましょう。