Takaです。
先日、『アナと雪の女王』を観てきました。 あまり、ミュージカルぽい映画は趣味ではないのですが、さすがにこの映画は素晴らしいと感じました。
日本での興行収入が212億円を突破し、累計の観客動員数は1601万人を超え、3月の公開以来、今なお、14週目の週間での興行収入1位をキープしているそうで、 『ハリー・ポッターと賢者の石』を超えて、さらに『タイタニック』上回って日本歴代2位となりそうな記録的な大ヒットです。
『風立ちぬ』を超えて
アニメとしては、『風立ちぬ』も素晴らしい内容でしたが、 『風立ちぬ』を抑えてアカデミー長編アニメ映画賞をとったのも納得できます。
また音楽面でも、アナの音を演じた神田沙也加とエルサ役の松たか子の歌も高く評価されているし、 世界中で「レット・イット・ゴー」が爆発的なヒットになっていますね。日本でも「レット・イット・ゴー」が耳に入らない日はないぐらいですよね。DVDやブルーレイは世界でどのくらい売れるのでしょうか?
『アナと雪の女王』に見る最新のCG技術の進歩は、ジブリの変化を超えている
そんな『アナと雪の女王』ですが 、僕が特に感じたのは、CG技術の進歩です。
『風立ちぬ』の緻密な感性や背景まで深くこだわった描写 、人物の表情の変化や自然の風景、特に風や水、飛行機の動きをアニメで表現するテクニックの高さも素晴らしいものでしたが ・・・
『アナと雪の女王』に見る最新のCG技術の進歩は、そのジブリの変化を超えている気がします。
『アナと雪の女王』のCG技術は、日本人によるのか?
手書きの『風立ちぬ』とCGの『アナと雪の女王』の表現の大きな違いは、立体の表現方法だと思います。その立体感を演出しているのがCGの技術です。
『アナと雪の女王』には、二次元から抜け出し三次元の世界に近い立体感があります。キャラクターも立体的で存在感があり、この映画を境にディズニーのアニメはより3次元に近いキャラクターになっていくと思わせます。初期のCG作品のトイストーリーから比較すると大きな大きな進歩を感じます。
人物以外でも大きな船が倒れる場面などは、複数アングルからの多次元の表現になっています。細かな雪の動きや氷や氷柱の質感も繊細にCGで表現されています。
『アナと雪の女王』のエンディングに日本人と思われる人の名前がたくさん流れています。 どうやらディズニーのスタッフに日本人が多く起用されているようです。
アメイジングスパイダーマンなどの実写版のCGも進歩していますが、 アニメの中でのCG技術は『アナと雪の女王』で革命的に進歩した感があります。
このようなCGの進歩の裏に日本人のクリエーターの存在があるのは誇らしいことですが、 是非、日本の作品でも世界を驚かせるようなCG技術を使った作品が生まれる事に期待したいと思います。