「プレミアムフライデー」が実施されましたが
takaです。政府と経済界が消費拡大をねらい、月末金曜の午後、早期に退社することを促し、買い物や旅行などに充てる「プレミアムフライデー」が実施されました。
プレミアムフライデーは、12時や3時ごろに早めに仕事を終えて、ショッピングや外食、旅行、趣味の時間にあて、消費の拡大を目指しています。
そして、マスコミも「プレミアムフライデー」を勧めているスポンサーの顔色をうかがってか?同調して「プレミアムフライデー」を謳歌している風な風景を放送している感があります。
休暇を取れるのは公務員・官庁と一部の企業だけ
現実問題として、忙しい月末の金曜日を午後に仕事を早く終わらせる事ができるのは、公務員と一部の企業だけのようです。
公務員でも学校のように労働時間が長いとされる職場は、対象外にしているようです。
余裕がある公務員がより休日が増え、忙しい職場は改善されない。本末転倒な気がします。
返済できない額の借金が累積していて、今も借金が増え続けているのに
普通に考えたら、1000兆円以上の借金を抱える国が、さらに、毎年新たな借金を累積している状況で休暇を取ることを優先する考え方は理解に苦しみます。
国債の満期が来る分をジャンプするための借り換え債120兆円を含むと、政府は毎年、最低でも160兆円の国債を新たに発行しています。
国債が売れている間は、表面化しませんが、やがて確実に破たんに向かっていきます。
今を謳歌して、未来の子供や若者に借金をまわす事になるような政策より、一刻も早く財政を均衡化する方向に舵をきるべきです。
個人レベルで考えても
2000年のサラリーマンのお小遣い平均は6万だったらしいのですが、2015年は38,500円と4万円を切っているそうです。
ただでさえ実質賃金は減っているのに、「プレミアムフライデー」だから大判振る舞いするとは思えません。
また、年金制度も医療も崩壊にむかっていて、支給年齢の繰り上げや支給金額の減額は確実です。
多くの世帯や個人も将来不安を抱えている状況では意味のない政策に思えます。
働かない事が美徳に
働かない事を美徳のように報じるよりも、休むことと生産性を上げる事・収入を増やす事を両立させる施策が必要と思います。
プレミアムフライデーは、現実の世間の感覚と大きくズレているように思えます。
かつての「ゆとり教育」以上に勘違いしていると思われるので、定着はありえないと思います。
「プレミアムフライデー」よりも、覚悟を持って根本的な『将来の不安』を解消するための施策が必要ではないでしょうか?