また花粉の症状がひどくなってきたYu-ichiです
この時期はイネ科の花粉に苦しめられます。
マスクをしていても喉と鼻がやられます。
さて、今回はスパコンのお話です。
2014年から理化学研究所と富士通が開発を進め、2020年に試行運用を開始し、
2021年に完成・本稼働となった日本が誇る世界1位のスーパーコンピュータが「富岳」です。
2020年の試行運用の時点で、年に2回行われているスパコンの計算速度ランキングで
TOP500、HPCG、HPL-AI、Graph500の4部門で世界1位を獲得し、
以後、4期連続の4冠を達成しました。
そんな富岳ですが、今回はTOP500とHPL-AIにてフロンティアにダブルスコア以上の差をつけられ、
2位になってしまいました。
TOP500のスコアでは富岳が442.01PFLOPS(約44京回/秒)に対して、
フロンティアは1,102PFLOPS(110京回/秒)というすごいスコアを出しています。
この1,000PFLOPS(1EFLOPS)は「エクサスケール」とも呼ばれており、
次の目標とされていたもので、フロンティアが初めて達成したスパコンとなりました。
また、単精度や半精度演算処理に関する「HPL-AI」でも富岳が2.004EFLOPS(約200京)に対して、
フロンティアは6.86EFLOPS(約680京)というトリプルスコアを出しています。
ただ、4つの部門のうち2つはフロンティアに負けてしまいましたが、
残りの2つはまだ富岳が勝っており、5期連続の2冠となりました。
しかも圧倒的な差で!
HPCGは産業利用など実際のアプリでよく使われる処理の速度、
Graph500はビッグデータなどの大規模グラフ解析に関する処理速度なので、
性能としてはまだ最高レベルのスパコンであることは確かなようです。
スパコンの世界も面白いですが、今年度中に初号機を整備するとうたっている
国産の量子コンピュータができたら一体どんな世界が待っているのでしょうか。