紙物デザインも改めて楽しい!箔加工について

先日久しぶりに本屋で時間を潰していたのですが、やはり紙に印刷された本は装丁に色々凝っていて表紙を眺めているだけでも面白いですね。
最近はネットで紙の本を買うか電子書籍で済ませてしまうことが多くなったので、紙物デザインについてはすっかり離れてしまいました。

本などの紙物の印刷技術で特に好きなものに「箔押し」というものがあるのですが、近年進化し続けている「箔加工技術」をご存知でしょうか。

まず従来から使用されてきた「箔押し」についてざっくり説明します。
金属の凸版を作成し、箔を熱圧転写する加工技術のこと
・金属凸版が必要な為どうしても初期費用がかかる
・小ロット印刷の場合版代が割高になる

と個人で使用するには印刷コストが非常に高く、比較的ハードルが高い技術なのです。
ところが最近箔押し印刷以外にも低コストで作成できる「箔加工技術」があることを知りました。

金属凸版を使わず、接着剤などの糊によって箔を転写する加工技術のことで、大体以下の2パターンがあるようです。
・オフセット印刷など従来からある印刷(版を使って印刷する)で糊を刷りそこに箔を転写する方式。
・プリンタなどで版を作らずにデータをから直接糊となるトナーなどを刷り、そこに箔を転写する方式。

というものです。
特にデータから直接印刷できる方式は箔押しと違い、版型を作らないので低コスト小ロットで印刷できる、という事のようです。

箔加工技術そのものは比較的以前からあったようなのですが、個人がオンラインの印刷サービスで簡単に使えるサービスが近年増えていたようです。
という訳で使ってみました。

自分が使用したサービス(キンコーズ・ジャパン)はPhotoshopで作成した印刷データーをオンラインで入稿するだけなので手軽に作成でき、尚且つ1枚700円程度から印刷できました。
こちらが印刷データーと(写真だと非常に分かり辛いのですが)実際の刷りあがりです。

個人で使用する分には全然遜色ない仕上がりで驚きました。
最近は本も電子書籍が伸びていたり、自分自身もネットをメインにした仕事をしていますが印刷技術も年々進化しているのですよね。
特に箔はデジタルでは表現できない技術なので、紙物ならではの良さを改めて感じました。

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