突然ですが、みなさんは海外の法律についてどのようなイメージがありますか?
つい先日知ったのですが、アメリカのオハイオ州には『警察官は犬をおとなしくさせるためなら、その犬に嚙みついてもいい』という法律があるそうです。…ちょっと、何を言ってるかわからないかと思いますが、大丈夫です。私もわかりません。
このように、世界には「え、そんな法律があるの?」と驚くような不思議な法律がたくさん存在します。今回は、世界各国で実際に存在する、ユニークな法律を集めてみました。法律の背後には、時代や文化、国ごとに抱える深刻な理由もあるかもしれませんが、私がびっくりした法律をいくつかご紹介します。
フランス『豚にナポレオンという名前をつけてはいけない』
フランスでは、皇帝ナポレオン・ボナパルトのイメージを損なわないため、このような法律が中世の時代に制定されて以降、今でも存在しているそうです。
アメリカ・メイン州『ダンキン・ドーナツの店舗前に路上駐車することは違法』
これはメイン州のサウス・バーウィック地区条例ですが、ダンキンドーナツとは日本でいうミスタードーナツ的なチェーン店らしいです。条例文には「ダンキンドーナツの前から南へ25フィートの地点まで」「大通りとの交差点から〇〇通りとの交差点まで」など、禁止の範囲がかなり細かく明記されています。この条例文の向こうにある感情が透けて見えるようですね。
カナダ全土『飛行中の航空機に乗り込むことは違法』
どういう状況ですか??ちなみに検索すると、一般的な旅客機の巡航速度は時速約650kmとありました。違反するにしても、それを可能にできるのはアベンジャーズとか妖怪とか、いずれにしても人間以外の存在でしょうね。
シンガポール『ガムの持ち込み・製造販売は禁止』
医療用のキシリトールガムやニコチン療法で用いられるガムは例外ですが、これも医療目的の登録がないと手に入れられないようです。普通のガムはうっかり国内へ持ち込んだら、最大で90万ほどの罰金もありえるそうです。起源は、1992年に電車のドアセンサーにチューインガムが張り付いて誤作動してしまったことから、政府がガム禁止にしたのだとか。日常が法律になるんですね(感心)
ドイツ『枕を持ち込んではいけない』
にわかに信じられませんが、ドイツでは枕が凶器として認識されていることから、国外から枕を持ち込むことは違法行為とされてしまうそうです。お気に入りの枕でないと寝れない方は、ドイツに行く際はテロリストと思われないように気を付けましょう。
イギリス『国会議事堂に甲冑で入ったら法令違反』
甲冑は、中世の騎士が身に着けていた金属板の兜や鎧など全身を覆う防具です。この法律は、1313年エドワード2世の時代に作られた法律だそうです。なるほど昔の出来事なら納得。先ほど前述したシンガポールのパターンで、武闘派議員が実力行使にでたのかと思ってしまいました。ちなみにまだ法律の廃止には至っていないそうです。
中国『服役者が大発明をしたら、罪が軽くなる』
中国では政府が特許取得を奨励しており、執行猶予中や服役中の人が特許をとると、早期釈放などの措置がとられるそうです。中国刑法第78条に、「発明または重要な技術革新」or「犯罪を未然に防ぎ人命を救助した」場合は減刑されることが明記されていることから、お金持ちの受刑者は企業に依頼して、服役中ながらも特許を取りまくることもあるとか。
いかがでしたでしょうか。あなたが知っている面白い法律があれば、ぜひ教えてください!世界にはまだまだ知られざる法律が隠れているかもしれません。