ウェブ開発をもっと簡単に！Google Chromeの新AIアシスタント機能

Google Chrome 131 以降で利用可能になったAIアシスタント機能をご存じですか？

ウェブ開発において、デザインの調整やコードのエラー修正は避けて通れない作業ですが、これらはときにストレスを感じるものです。特に、駆け出しのエンジニアが複雑なエラーに直面すると、一歩前進するのが難しく感じることもありますよね。そんなときに力強い味方になってくれるのが、Chrome のAIアシスタント機能です。この新機能は、CSSやHTMLの問題を解決するだけでなく、学びの手助けもしてくれる頼れるツールです。

AIアシスタントって何ぞや？

AIアシスタントは、Google Chromeの開発者ツール（DevTools）に新たに追加された機能です。ウェブページのデザインやレイアウトを調整する際に、コードに関する質問を入力するだけで、AIが的確なアドバイスやコード例を提示してくれます。

たとえば……

ボタンの色を変更したいとき。
画像やテキストの位置を中央に揃えたいとき。
特定のCSSプロパティが何をするのか知りたいとき。
CSSのレイアウトモジュールが思ったように反映されないとき。

これまでは、自分でドキュメントや検索を駆使して調べる必要がありましたが、AIアシスタントなら、まるで経験豊富な先輩に直接聞いているような感覚で利用できます。自力で解決することも重要ですが、ヒントが見つからないまま何時間も悩んでしまうのは勿体ない。学びのアシスタントとして、AIに頼るのは非常に効率的です。

どうやって使うの？

たったの３ステップで開始できます。

DevToolsを開く
ウェブサイトを開いている状態で、右クリック→「検証」を選ぶか、ショートカットキーを使います。ショートカットキーは、Windowsの場合は [Ctrl + Shift + I ] 、Macなら [ Command + Option + I ] です。
AIアシスタントタブを開く
開発者ツールのタブに「AI Assistant」が表示されています。これをクリックすると、AIアシスタントのパネルが開きます。
質問を入力する
例えば、「このボタンの色を青に変えたい」と入力すると、AIが該当するCSSコードを提案してくれます。

どんなときに使えばいいの？

ウェブページのスタイルを変更したい、作成したウェブサイトのエラーを修正したい場合に役立ちます。簡単な例を挙げてみましょう。

デザインの微調整
「このテキストを太字にしたいです。」と質問すると、AIアシスタントは font-weight: bold; を指定するコード例を提示。
レイアウトのトラブル解消
「画像が中央に配置されません。」といった質問に対しては、フレックスボックスを使う具体例（display: flex; justify-content: center;）を提供。
コードの意味を知りたい
「z-indexプロパティって何ですか？」と質問すると、レイヤーの前後関係を制御するプロパティであることを簡潔に説明。

実際には、もっと複雑なケースが多いかもしれませんね。デザインやレイアウトの実装方法によって、解決方法も様々です。

AIアシスタントを使うときに注意すべきことは？

作業効率アップや、学びのサポートとして、とても有用なAIアシスタント。ですが、利用するにあたっては、注意点もあります。それは、「AIの回答は万能ではない」ということです。

提案されたコードをそのまま実装する前に、必ず動作確認を行いましょう。自力で調べる手間を省き、効率をアップさせるのはとても素晴らしいです。ですが、AIは全てを知っているわけではありません。

また、複雑な問題や高度なカスタマイズは自力で調査が必要な場合もあります。

AIアシスタントを活用して開発をもっと簡単に

Google ChromeのAIアシスタントは、ウェブ開発を効率的かつ楽しく進めるための画期的なツールです。特に、CSSのデバッグやデザイン調整の場面で強力な助けとなります。

ウェブ開発は、学びと挑戦の連続です。この新しい機能を活用することで、学びながら効率的に作業を進めることができます。きっと充実感にもつながるでしょう。