takaです。
底入れって本当?
最近、「東証、一時9000円回復 世界景気の底入れ期待」とか、
「アメリカの金融問題への不安は残るが、世界の実体経済は最悪期を脱したとの見方が広がっている」
・・・ なんて、テレビ報道や新聞記事をよく見かけます。
もしかしたら、この報道を前向きに信じている人も多いかもしれません。
ほんとうに景気が底打ちし、回復に向かうのでしょうか??
ゴールドマン・サックスの錬金術
アメリカ金融大手ゴールドマン・サックスは13日、2009年度(1~3月)の決算を発表し、
純損益は18億1400万ドル(約1820億円)の黒字となったと報道されました。
また、ゴールドマン・サックスは、昨秋に政府から注入された100億ドルの公的資金返済のため、
50億ドルの普通株を発行して公募増資を行うと発表しました。。
昨年12月の単月決算は、純損益が7億8000万ドルの赤字だった。
今年に入り、3か月の中で、企業体質が変わるとは、考えられない。
株価や経済が急速に落ち込む環境下で、利益を生むとすれば
たぶん今までと同じ錬金術で、株価や地価が下がる方に博打を打って儲けたのでしょう?
それも、国のお金を借りて ・・・
3月決算の為に
世界中の多くの企業が3月決算を向かえるこの時期に
急激な株価の上昇は、何を意味するのか?
もし、この時期に株価が異常に低い場合、企業損益はさらに落ち込み
さらなる信用低下の連鎖が広がります。
これを防ぐために、各国が協調して、株式市場に資金を送り込んだと思われます。
つまり、意図的に今の株価はつりあげられた状態にあると言うことでしょう。
しかし、いずれは、均衡点に戻る。きっと近いうちに。
未来から前借したお金
ここ数週間で、東証の株価も、9,000円付近まで上昇しました。
この株価を押し上げたお金の正体は、どうやら年金基金のようです。
つまり、国民が将来のために積み上げたお金が、将来の為ではなく、
今の為に、利用されたようです。
借金時計
今、日本の借金は、とても返せないぐらい巨額になっています。
日本の借金の増加を、リアルタイムで刻々と示すカウンターがあります。
http://www.kh-web.org/fin/
見ている間に刻々と借金が増えていき、怖くなってきます。
金額は、現在1082兆円を超えています。日本のGDPの2年分です。
GDP対比では世界最高の借金比率のようです。
国民一人当たり、847万円も借金しています。
4人家族なら、一家で、3,388万円にもなります。
恐ろしい金額です。
未来の為に、今困難な道を
日本でも、今を乗り切るために、未来から次々に借金を重ねる習慣が黙認されています。
国民も給付金や大規模な経済対策と言う名の借金で、一時的に潤う事を望んでいます。
明治の頃は、貧しくてもなるべく借金をしないで、国を富ませる気概があったのに
今の日本には、その気概がありません。
グローバリズムと言う名のもと、アメリカ的な世相が広がった為か、カード利用が当たり前になったためか
日本人は、「未来にツケをまわす」事を平気で行う、プライドの無い国民となってしまった。
まるで、借金を重ねる多重債務者のようです。いずれ自己破産が待っています。
今こそ、楽な道を選ばずに、
「厳しいけど、未来につながる選択」をすべき時だと思います。
みなさんは、どう思われますか?