takaです。
最近ツバメを見かけるようになり、いままでいたカモがいなくなりました。
いよいよ梅雨入りですね。
情報の精度と判断
福島の原発の問題が発生した直後、アメリカは、自国民に80キロ圏の避難を勧告しました。
当初アメリカの判断は、過剰だと多くの日本人が感じたと思います。
でも、今思うとこの判断は適切だったように思います。
震災から2ヶ月以上経過した後、東電は、地震直後の3月12日から、
福島原発の1号機では核燃料がメルトダウンしていたと発表しました。
2号機、3号機も、1号機とほぼ同様らしいが、その状態は、まだ不明のようです。
事実としては、
政府や東電の発表より深刻な問題に福島原発は直面していた事が後で分かったという事です。
東電が、1号機のメルトダウンを認めたのは、建屋の中に人が入れるようになってからです。
測定計器を調整して、計器からある程度精度のある情報が得られ、原子炉の状態が推理できるようになったからでしょう。
それまでは、1号機は圧力容器の外の格納容器を水で満たす水棺を行おうとしていましたから
おそらく東電や政府も事実を隠していたのではないかもしれません。
起こっている事実を把握できない・正しく推測できない状況だったのかと思います。
福島原発の問題にみる日本の判断パターン
事故当初は、国民がパニックを起こす事を怖れたためか?
政府や東電は「問題はありますが、今のところ安全です」というような表現を繰り返していました。
つまり、はっきりと危険と判断する情報がないから ・・・だから→ 危険ではない
・・・だから→ 今のところ安全だ ・・・ という論理なのでしょう。
幸い今回は大惨事にならなかったから良かったですが
アメリカの判断のように広域の避難が正解となる事態におちいる可能性もあった。
今も同じ思考パターンで「メルトダウンにはなってしまいましたが今のところ安全です」
・・ という感じですかね。
問題が専門的で情報が一方的である事や決定的なデータ不足が判断を難しくするのでしょうが、
個人的には危機に直面したときはリスクを重視した方が良いように思います。
日本とアメリカどちらの判断が正しかったのか?
今問題になっているソニーの情報漏えい問題でも、
「日本企業のリスクに対する考えや対処に問題がある」と海外から指摘されています。
正解は結果で判断されるのかもしれませんが、
日本の判断は、「最後は神風が吹き救われる・」 というような楽観論よりなところがあるのかもしれません。
みなさんはどう考えますか?