takaです。ヨーロッパでは、シリアからの移民の問題で各地で混乱が発生していますね。
中東やヨーロッパとは、距離も離れていますし、言葉や文化の違いも大きいので、今は日本に移民が流れ込んでくる状況にはありません。
しかし、日本はこれから本格的な人口減や老齢化、労働力不足の問題に直面します。
日本も将来、人口減や老齢化が進めば移民を受け入れる選択肢も考えなければいけない時代がくるでしょう。
シリアの人口の半数以上が避難民に
シリアでは人口の半数以上・400万人もが国を追われ避難民になっているようです
シリアで内戦が始まって4年半経過していますが、いまだ解決の見通しは立っていません。はじめは反政府運動や反政府勢力との衝突でしたが、次第に人種間の争いやイスラム国の台頭、イスラム国を掃討するアメリカを中心とした多国籍軍の参戦、最近ではロシアまで参戦して、いっそう混迷が深まっているように感じます。
いまや、シリア全域が激しい戦闘下に状況で、国を追われた人はついに400万人を越えたそうです。
逃れる手段がなく、まだ危険な国内にとどまっている方も多くいるでしょうから、これからも難民が増える状況が続くと思われます。
欧州にたどり着くのは、ごくわずか
ヨーロッパから、移民のNEWSが発信されていますが、 国外に逃れた中で、その9割以上は、トルコ、レバノン、ヨルダン、イラク、エジプトなどの周辺国に向かったようです。周辺国で難民キャンプに入れる人はごくわずかで、多くの人は劣悪な環境にあるようです。
日本でニュースになっている欧州に向かうシリア難民は、全体の6%に過ぎないようです。多くは、報道されない周辺国で厳しい環境にあるようです。
ヨーロッパ各国の対応は?
ヨーロッパにたどり着いたシリア難民は、わずか6%とはいえ、ドイツ9万8千人、スウェーデン6万4千人、オーストリア1万8千人、イギリス7千人と、受け入れる国から見れば決して少なくありません。
ドイツや、イギリスでは、ほとんどを難民として認定し、保護しているそうですが、一方で、多くのEU加盟国は、壁を作ったり、移民の受け入れを拒んだりしています。それぞれの国に事情があるでしょうし、経済的に受け入れが難しい国もあるのも事実でしょう。
ドイツ世論調査では、半数以上がが難民受け入れを支持
労働力不足で、移民・難民が経済を下支えしてきたドイツでは、移民を受け入れる文化があるのでしょうか? ドイツ世論調査では、半数以上がが難民受け入れに協力的だそうです。
それでも、すでに9万8千人がたどり着き、さらに3万人を受け入れる予定のドイツでは、反発する声も多いようです。
移民巡りドイツ各地でデモ
ドイツでは、イスラム教徒の流入によりイスラム原理主義に傾斜し、イスラム過激派組織「イスラム国」に参加する若者が500人以上もでているそうです。
国内でのテロの懸念が強まるなか、中東からの移民の受け入れを制限するよう求める声も広がっていて、 反対派、賛成派双方が各地で大規模なデモを行っているようです。
宗教・文化・言葉の違い、そして、経済格差や失業問題 ・・・
キリスト教の社会にイスラム教徒が流入すれば、文化や言葉のあつれき、失業や経済問題など多くの問題が予想されます。
移民問題を巡るあつれきが、ヨーロッパ全体で社会不安につながる状況にあるようです。解決は、簡単ではないように思われます。
日本もアジアでの難民の発生や将来の労働力不足に備えて、今から移民を受け入れる法律や文化を育てていく必要があるのかもしれませんね。