昨年末に2018年の景気動向について書きましたが、年明けでさらに株価は上昇しています。
国内の状況は、前回書きましたが、日本を取り巻く世界の状況はどんな状況か?
ちょっと整理してみたいと思います。
2018年 年明け 2万4000円突破
日経平均株価は、年明け26年ぶりの高値で2万3000円を突破しました。
ついに、昨年は突破できなかった2万3000円の壁を一気に超え、2万4000円を超えてきました。
年明けも多くの予想は、「まだ上がる」と言う予想です。一部では、日経平均3万円を突破するという人もいます。
リーマンショック後の2009年の底値から
リーマンショック後の2009年の底値から、アメリカの株価は、3倍の価格になっています。
トランプ政権の1年で政策の成果が上がっているとは思えない状況ですし、年16兆円の減税の期待値にしては、上がり過ぎに思えます。
アメリカの株価の上昇の要因は、リーマンショック以後も続いている自社株買いと思われます。
株価が上がれば、CEOが持つオプション株が値上がりし、高額の所得を得られます。
自社株買いは、努力を重ねて地道に業績を上げるよりも簡単に株価を上げられる方法です。
企業の利益で上がった株価ではないので、いつかは暴落しますが、その時はCEOは退職した後でしょう。
アメリカの株価が上がると、日経平均株価も値上がりします。
日本も底値から、3倍に上がっています。
日本でも企業利益は増えているでしょうが、3倍にはなっていないと思います。
海外のファンドと日銀の株買いで上がっているバブル価格と思えます。
日銀は、2018年も6兆円の買いを続けると言っていますが、正気とは思えません。
(たぶん、アメリカにゼロ金利を続けろと言われているのかも?しれません。)
世界中の資産が値上がりしている
リーマンショック後、アメリカの不動産も2倍になり、ヨーロッパでも株も3倍に値上がりし不動産も値上がりしてます。
中国の不動産は、都市部を中心に大幅に値上がりしています。完全にバブル価格で近いうちにバブルがはじけても不思議ではありません。
ビットコインも、20倍以上に値上がりしています。
(ビットコインは、最近、暴落したり、盗まれたりしていますが・・)
逆に考えると、通貨が暴落している?
リーマンショック後、アメリカ、日本、ヨーロッパ、中国などから、ゼロ金利マネーが世界に流れ、ファンドによって増幅され、世界中の資産を膨らませています。
逆に考えると、資産と比較して、世界中で紙幣を印刷しすぎて、通貨の価値が1/3になったということが言えます。
冷静に考えると、消費財が値上がりしていないのでインフレと感じませんが
資産が値上がりしたと喜べない『通貨の価値が落ちていく』とても怖い状況にあるのかもしれませんね。