話題の「フッ化水素」って何?

takaです。韓国のレーダー照射問題や徴用工問題など韓国との関係が悪化し、韓国への輸出優遇を除外することや韓国を“ホワイト国”から除外するという方向性が確定してきました。

日本は、7月4日から、半導体製造に関わる、有機ELパネル製造に必須の感光材(レジスト)、エッチングガス(フッ化水素)、ディスプレイ用樹脂材料(フッ化ポリイミド)の3材料を韓国に輸出する際、個別に許可を求めることとしました。

日本経済新聞によれば、韓国はレジストでは91.9%、フッ化水素では43.9%(中国が46.3%)、フッ化ポリイミドでは93.7%を日本から調達しているそうです。

特にNEWSで「フッ化水素」など3品目と表現されています。
この「フッ化水素」ってどんな物質なのか?ちょっと調べてみました。

話題になっている「フッ化水素」って何?

フッ化水素ってどんな物質なのでしょう?

無水フッ酸は、蛍石(ほたるいし)と硫酸を原料とし生成するようようです。

そしてフッ化水素の材料となる蛍石(ほたるいし)は主に中国で採れる鉱物だそうです。中国と問題が発生し、日本が中国から蛍石を輸入できなくなると日本側も厳しくなることもあるかもしれません。世界は、繋がっているんですね。

エッチングガスに使われる超高純度のフッ化水素が問題の本質

フッ化水素のなかでも純度が非常に高い、超高純度のモノはエッチングガスと呼ばれ半導体に精密な凹凸を形成するのに使われているようです。
このフッ化水素を輸出停止すると韓国の半導体生産が困難になるようです。

フッ化水素は、とても毒性が強い劇薬で、ガラスも突き破るほどの貫通性が高い液体だそうです。

人体に直接触れれば、皮膚に浸透し、直接触れた場合、皮膚から筋肉に浸透し骨まで達するそうです。cat_6.gif

何故?エッチングガスは世界で日本企業が独占しているのか?

何故?超高純度のエッチングガスは日本企業のみが製造可能なのでしょう?

どうやら樹脂の生産などに使う99.99%以下のフッ化水素は海外でも製造が可能なようです。

しかし、99.999%以上の超高純度のエッチングガスは日本企業のみが製造可能なのだそうです。

高性能な半導体などに使われるエッチングガスは、1兆分の1以下の水準が求められようです。cat_5.gif
現状このような超高純度のフッ化水素を製造しているのは、ほぼ日本だけで、世界シェアの80%を占めているようです。
日本国内では、このようなフッ化水素を製造しているのは3社ほどで、そのうちの1社の森田化学工業が市場を独占しているようです。

また、フッ化水素の必要量がそれほど多くなく、巨費を投じて競争するほどの売上にはならない事も日本企業独占の一因のようです。sayonara.gif

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