takaです。2019年末、世界の株式時価総額は、1年で17兆ドル増加し、86兆ドルと過去最大に膨らみました。
日本を含め世界中が、まやかしの株価で繁栄している状況で、株価以外の資産も膨張し、世界中で資産バブルが起こっています。
2020年を迎え、新型コロナウィルスの流行、イギリスのEU離脱、ドイツ銀行の巨額の赤字の発表など、相次いでリスク要因が発生しています。
世界で蔓延している資産バブルは、いつもで耐えられるのでしょうか?
まやかしの繁栄は、いつまで続けることができるのでしょうか?
リーマンショックから13年経過して
2008年のリーマンショックのバブルの崩壊から、13年が経過しようとしています。
13年前も多くの人は、今が資産バブルの状態にあるとは認識していなかったでしょう。
バブルは、崩壊してはじめて多くの人が「あの時はバブルだった」と後から認識します。
日本のバブルの崩壊の時も、多くの人が繁栄はこれからも続くと思っていました。
たとえ一時経済が停滞しても、じきにまた復活するだろうと思っていましたが、あれから30年、いまだに日本の停滞は続いています。
リーマン危機の後、アメリカの株価は、3.5倍に上がっています。
アメリカの世帯は、金融資産のうち50%以上が将来の年金も含めて株式と債券に投資し続けています。
FRBは、政府の望むように量的緩和と利下げをして、紙のお金を印刷し続け、その巨額のお金は株式市場に流れています。
その結果、アメリカの株の時価総額は、世界の株価の50%を占めるほどに膨張しています。
それでも株価が下落しないのは、まだ多くの人が「バブルではない」と思っているからでしょう。
でも多くの人の願望とは裏腹に、2020年新たなリスク要因が発生しています。
2020年新たなリスク要因
- イギリスはいよいよ今日31日、EUから離脱します。
離脱をめぐるイギリスの迷走は世界経済の大きな不安要素となります。 - 中国・武漢市に端を発した新型コロナウイルスの感染者は、1万人に迫り、日本でも14人の感染者が発生しています。新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大で、日本を含め世界の株価が下落しています。中国株式市場は24日から休場状態ですが、再開される2月から大きな暴落もありえます。
- ヨーロッパでは、経営再建中のドイツ銀行は30日、2019年決算で53億ユーロ(約6300億円)の最終赤字になったと発表がありました。
欧州中央銀行は、マイナス金利政策などで破たんの連鎖を止めようとしていますが、危機は膨らんでいます。 - アメリカでは、自社株買いの原資である社債の半分程度が、サブプライムローンのようなジャンク債(ボロ債)と評価されています。
バブルの崩壊を繰り返すたびに、株価バブルの発生から崩壊までの期間が短期化してきています。
バブルはいつまで耐えられるのでしょうか?
そろそろ限界が近くなってきているように思われます。