takaです。8月28日、安倍総理大臣は、総理大臣を辞任すると発表しました。
安倍総理大臣の突然の辞任
総理辞任の発表で、潰瘍性大腸炎の病気と治療を抱え、体力が万全ではないという苦痛の中、大切な政治判断を誤ること、結果を出せないことがあってはならない。
国民の負託に、自信を持って応えられる状態でなくなる以上、総理大臣の地位にあり続けるべきではないと判断し総理大臣の職を辞することとしたと発表されました。
安倍総理の7年8カ月という長期政権で、「結果を出すために全身全霊を傾けた」という思いは事実と思えます。
評価は功罪分かれるところですが、ご苦労様と言いたいと思います。
安倍政権継承をかかげる菅 官房長官
安倍首相の後継を決める自民党総裁選で、党内7派閥のうち5派閥が菅官房長官を支持する方向となり、事実上、次期総理大臣は、「菅義偉」で間違えはないでしょう。
官房長官は、安倍首相が全身全霊を傾けて進めてきた取り組みをしっかり継承し、さらに前に進めるために、私の持てる力をすべて尽くすという方向性を示しており、アベノミクスなどの経済政策も継承する方向を宣言しています。
アベノミクスの継続は、とても危険と思えるが
7年8カ月もの長期におよぶアベノミクスによるで、異次元緩和という名のマネー増発により、日本の株価は実体経済とはかけ離れた物になっっています。
アベノミスクでは、政府系金融機関による巨額の株買いの継続で、株式市場は完全に「官製相場」になっています。
政府系金融機関とは、年金運用のGPIF(総資金量160兆円)、郵貯(同200兆円)、かんぽ生命(同80兆円)、そして、さらには日銀による無制限の株買いによって、実体経済とかけ離れた歪んだ価格が常態化しています。
実体経済の衰退は続いている
未来からの借金で株価だけは、高値で維持されていますが、実体経済の衰退は、確実に続いていると思われます。
日本経済の人的生産性の上昇は、年率0.5%~1%ととても低い。
この生産性は、先進国中で最も低いグループに位置し、世界的な地位も下落を続けています。
生産性の停滞の原因は、世界の主要国と比べたときの、2000年代の情報化(DX:デジタル・トランスフォーメーション)の遅れです。
日本は、アベノミクスの継続という未来からの借金に依存することなく、生産性の向上に向き合うべきだと思います。