コロナ第3波に突入し、本日、全国の重症者が462人と過去最多を更新している状況です。
Googleの予想値では、12月中旬には、入院・治療患者数が4万人を超えると推測されています。一部の地域では医療崩壊も現実味を帯びてきました。
そんな状況の中で、NYダウ初の3万ドル乗せに、日経平均も2万6000円を超え、29年ぶりの高値を更新しています。
どうみても完全にバブル株価と思えますが、改めて実態経済を確認してみたいと思います。
家計調査報告から見る実体経済
【交通・通信】
分類 世帯金額 1人当たり 前年比
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交通・通信費合計 4万1869円 1万4000円 -9.2%
・交通費 3482円 1160円 -55.1%
・自動車関連費 2万5071円 8400円 6.4%
・通信費 1万3316円 4440円 -10.3%
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コロナで外出が減り、交通費(電車賃・バス代など)は、-55.1%です。
特に航空機産業は、世界中で売上が激減して、大手も含めて巨額の赤字を計上しています。
【衣料支出】
分類 世帯金額 1人当たり 前年比
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被服・履物合計 7546円 2515円 -29.7%
・洋服 2834円 950円 -30.2%
・シャツ・セーター 1540円 515円 -22.4%
・下着類 546円 180円 -29.3%
履物類(靴) 1097円 365円 -37.7%
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衣料はほぼ30%減、靴などは約40%減が続いているようです。
テレワークの影響で、特にビジネススーツなどは壊滅的な状況です。
今後、多くの衣料品の店舗が、来年以降には消えていくのではと思えます。
【住関連支出】
次は、住関連の支出です。
分類 世帯金額 1人当たり 前年比
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住居費(家賃を含む) 1万7001円 5700円 -6.8%
光熱・水道費 1万9679円 6600円 +4.0%
家具・家事用品 1万2198円 4070円 -27.7%
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コロナの影響で家賃を含む住居費も下落しています。
家具は39.4%も減り、家事用の白物家電やエアコンも23.6%減っているようです。
在宅時間が増え、テレワーク用のパソコンや机などの装備の需要は増えているようです。
【医療費】
分類 世帯金額 1人当たり 前年比
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保険・医療費合計 1万3312円 3330円 -12.5%
・医薬品費 2485円 830円 -12.9%
・保険医療用品 2997円 1000円 -9.1%
・保険医療診療費 6772円 2260円 -12.2%
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病院は、コロナ患者を受け入れているの9割が赤字、
全国の病院の2/3が赤字経営という壊滅的な状況です。
実体経済は、借入金で息をしている
実体経済を数字でみると、上記のように売上や利益が激減し、政府補助の無利子・無担保の借り入金でやっと息をしている業界も多いようです。
今後、緊急事態宣言で人の動きや経済活動に制限されれば、深刻さはさらに増すと思われます。