takaです。2021年、世界中が新型コロナウィルスへの対応に追われてきました。
日本国内でも、医療崩壊も言われるほど感染者が増え、ワクチン接種など対策に追われた1年でした。
本日時点で、国内の新型コロナウイルス感染者数は、173万人
死亡者数は、約1万8千人です。
2021年がもたらした経済変化を大きくとらえると、
①コロナ対策による巨額(77兆円)の補正予算
②コロナの補正予算も含めた国の巨額の負債の増加(約1200兆円)
③コロナがもたらしたインフレ
・・が大きな変化と言えるかと思います。
①、新型コロナウイルス対策の『補正予算』という名の巨額(77兆円)の借金
国は、新型コロナウイルス感染に緊急事態に対応するための「補正予算」成立させました。
追加歳出の総額は、およそ77兆円という巨額な負債です。
その内訳は、中小企業の支援で26兆円。特別定額給付金など、生活・雇用の支援でおよそ15兆円。
そして、医療機関への支援やワクチンなど感染防止にはおよそ5兆円が投じられました。
77兆円のコロナ予算の財源は、ほとんどは国債、国の借金です。将来世代に負担を先送りする前代未聞の巨額の借金です。
②、コロナの補正予算も含めた国の巨額の負債の増加(約1200兆円)
日本の借金は、2021年時点で1212兆4680億円を上回っています。これは、2021年8月時点の人口で割ると、国民一人あたり983万円も借金を背負っている計算になります。
国の借金の総額がGDPの何%なのか計算したものが、政府総債務残高(対GDP比)ですが、
日本のGDPはおよそ560兆円ですが、GDPの2.4倍近くの借金を抱えていて、世界ワースト1位です。
③コロナがもたらしたインフレ
コロナによる、「コストプッシュ型」インフレへ
(1)国際サプライチェーンの停滞、
(2)石油などのエネルギーと資源・食料など原材料になるコモディティ価格の上昇
前回も書きましたがコロナからの経済復興に伴う混乱と資源価格の上昇から、世界は急速にインフレに向かっています。
日本についても原油高の影響などにより、9月から消費者物価指数が上昇に転じインフレに向かっています。
2021年末:新たな変異株オミクロン株の広がり
ヨーロッパ各国やアメリカでは、感染者数 過去最多になっています。
新型コロナウイルスの感染者がフランスで20万人、イタリアでは9万8030人、ポルトガルでは2万6867人とを超えるなど各国で最も多くなりました。
アメリカでも一日に報告される感染者の1週間平均が過去最多の28万人余りとなり、オミクロン株の広がりで感染の拡大がさらに深刻になっています。
新たな変異株オミクロン株の広がりで、世界はさらに先が見えにくくなっています。
本日、東京都では、新たに64人感染(先週木曜より27人増)
国内のオミクロン型の感染者は、海外からの渡航者や空港検疫を含めて、累計で471人となりました。
さらに、困難が予想される2022年、
巨額の借金を抱え、20年ぶりにインフレに向かう日本はどうなっていくのでしょうか?
次回考えてみたいと思います。