Takaです。28日の東京外国為替市場で、円相場は、1ドル=124円台に突入しました。
円が下落した要因の1つとなったのが、日銀がで「指し値オペ」を繰り返す「連続指し値オペ」の実施を発表した事です。
世界中が急速なインフレにあるなか、日銀は、大規模な金融緩和の継続姿勢を継続しようとしています。
『円』の価値がすごい勢いで下落しています。
数十年ぶりにインフレに向かう中、借金まみれの日本は、金利を上げるという調整弁を使う事ができません。
お金は、金利の低い方から高い方へ流れます。他国がインフレを抑制するために金利を上げれば、金利が上げられない日本はお金を失い『円』は下落します。
さらに、ロシアのウクライナへの侵攻も重なり、何十年も経験していないスピードで、円が価値を失っています。
<米ドル / 円相場>
通貨『円』が危険な状態に向かっている事の認識のない日本人
ほとんどの日本人にインフレの実感はあっても、通貨の棄損の実感は、ありません。
円相場は、1ドル=124円台の安値に突入し、ウクライナの戦闘で影響を大きく受けるユーロに対しても1ユーロ=137円の安値をつけています。
主要通貨では、最も下落しているのが日本の円です。
『円』は、ルーブル、トルコリラと同じ運命へ向かうのか?
現在、トルコの国債(10年債)の金利は、23%にまで上昇しています。
トルコの物価上昇は、54%(22年1月)も上昇し、トルコリラの価値は、半額へと大きく下がりました。
ロシアの通貨ルーブルもウクライナへの侵攻への西側諸国の経済制裁により、対米ドル相場では、約2週間のうちに約45%もの下落しました。
そして、ロシアは、外貨建て国債のデフォルトの危機に直面しています。
危険な『円安』は止められるのか?
日本の貿易赤字が定着し始めている現在でも
「円安は日本経済にとってプラス」という幻想を抱いている日本人も多くいます。
エネルギー・資源・穀物を輸入に頼らざるを得ない日本は、インフレで輸入価格が円が上がり、さらに通貨『円』が価値を失っていけば、貿易赤字はより一層増えていきます。
①.所得が増えなかで、②.物価が上がり、③.さらに円が価値を失う。かなり危険な状態に突入したと思います。
みなさんはどう考えますか?