韓流が終わるとき

Takaです。日本は、国が抱える1200兆円を超える負債と円安による貿易赤字、これから本格的に加速するであろうインフレなど大きな危機に直面していますが、隣の国韓国は、日本よりさらに大きな問題に直面しているようです。

今回は、韓国の危機要因について整理してみたいと思います。

危険すぎるレベルへ 急激なウォン安ドル高

韓国通貨ウォンは、8/221ドル=1339.8ウォンで取引を終えました。
ウォンが対ドルで、リーマン・ショック後の2009年4月以来、約13年4カ月ぶりに1340ウォン台に下落しました。

多額のドル建ての債務を抱える韓国の危機

韓国は、かつての通貨危機以降、多額のドル建ての債務を抱えており、借金の金額は近年も急速に増えています。
そこに危険すぎるレベルのウォン安により、ドル建ての債務が急速に膨らんでいます。
その金額は、昨年末で韓国企業の外貨負債は、1430億880万ドル(約183兆4800億ウォン)に達しています。

ウォン安が進めば、ウォンに換算した外貨負債利子費用などが大きくなり、それだけ為替損失が増えます。
外貨調達条件が厳しくなり外貨借入金償還に困難をきたす企業が増えています。

企業の信用リスの増大が、それが信用を失った企業の株価も下落させます。
そして、企業の信用リスクの増加が、国家の信用度を下げ、さらにウォン安が進むという悪循環に陥っています。cat_6.gif

ウォン安が輸出加工経済を直撃

海外からエネルギー、原材料や部品や副材料を輸入し、完成品にして輸出するスタイルの韓国企業は、インフレによる原材料の価格上昇にプラスして急速なウォン安がエネルギー、輸入原材料・副材料の価格を急速に高騰させ、企業の採算性を悪化させています。

国家レベルの貿易収支でも日本と同様に貿易赤字に陥っています。

一般的に、ウォン・ドル為替レートがウォン安に進めば、韓国製品の輸出競争力につながり、輸出が増える効果を期待できるが、今回は中国元、日本円、ユーロすべてがドルに対して安くなっているため期待しにくい。

世界1位の家計債務を抱える韓国国民に追い打ちをかけるインフレ

日本より深刻と思われるのは、韓国の国民が抱える借金の大きさです。
約60年間、右肩上がりで家計の借金が増えていて、今や韓国の家計債務は、世界1高い危機的な状況です。body_deject.gif

その家計財務に追い打ちをかけるのが物価高です。
韓国の6月の消費者物価指数は前年同月比6%上昇しています。23年7カ月ぶりという記録的高水準です。生活実感に近い生活物価指数は、7.4%上昇しているようです。

韓国の多重債務者446万人、10人に一人が多重債務者

借金を抱える韓国の家庭にインフレが追い打ちをかける状況が続き、さらに借金を増やす人が増えているようです。

3月末現在で個人向け融資を受けた人のうち22.4%が多重債務者だそうです。借入者数ではなく借入残高基準でみたときの多重債務の割合は31.9%だそうです。

この割合を昨年末基準の債務者1989万人に適用すれば、445万人が多重債務者と推定されます。国民の10人に一人が多重債務者という危機的状況です。emoji482.gif

『韓流』という言葉に代表される韓国の躍進は、
今、経済危機と共に大きな転換期を迎えています。

『韓流』の終わりの日が近づいている気がします。sayonara.gif

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