takaです。BRICSが中心となり、国際通貨(BRICS通貨?)を作る動きが進んでいます。
新たな国際通貨が誕生するかも?
もしかしたら、G7より大きく、成長力が高い通貨圏が誕生するかもしれません。
ウクライナ戦争のあとBRICS、産油国、グローバルサウスが、
通貨と経済で連合してすることを合意しています。
そして、8月22日~開催されるBRICS首脳会議で、ドルに対抗するために、ゴールドを裏付けとした新しい通貨を導入する予定になっています。
これからも石油決済をドルは支配し続けられるのか?
OPEC(サウジ、イラン、クウェート、UAE、ベネズエラ、イラン、イラク、リビア、ナイジェリア、アルジェリア、アンゴラなど)の多くの国とロシア、中国が参加するとなると、石油を中心とした資源の貿易で使われるようになる可能性があります。
過去にも石油の決済をドル以外の通貨で行おうとする動きは、イラク、ベネズエラなどいろいろな石油資源国が挑戦してきましたが、アメリカに阻まれてきました。
石油のドル建て制をやめようと画策したイラクのサダムフセイン政権は、戦争という武力で崩壊させられました。
今までドルが揺るがない基軸通貨の地位を維持できたのは、世界一の軍事力を背景に石油決済をドルが独占できたからです。
ウクライナ戦争がドル離れの要因に
2023年ここまで多くの国が結束できた背景には、明らかにアメリカのドルの威信が壊れつつあり、アメリカが多くの国から敵対されている現実があると思われます。
そして、ウクライナ戦争でアメリカがロシアに対し実施した『ドル資産の凍結』や『国際的な決済ネットワーク(SWIFT)からの締め出し』が、アメリカと敵対する国に、ドル決別を決意させる要因になったと思います。
BRICS通貨は、最初は貿易で使う国際通貨として利用されることになるかもしれませんが、もしかしたら将来は、ユーロのように世界通貨の1つになる可能性もあります。
BRICS通貨の信用の裏付けは?
BRICS通貨の信用の裏付けは、金や石油、資源などのコモディティをベースにした金ペッグ制と思われます。
ドルは、金と比較して過去からその価値を大きく落とし続けています。
実現は難しいと思いますが、もし、BRICS通貨で金ペッグ制が機能するのであれば、ドルより信用できる通貨になるかもしれません。
アメリカのドル増発による成長は、これからも続けられるのか?
アメリカが経済成長を続けられたのは、基軸通貨の特権を利用し、ドルによる借金で経済規模を大きくできたからです。
アメリカは金利上昇により、巨大な債権の負債を抱えています。
一時、銀行の破綻が発生しましたが、FRBの融資で今は平静を保っているように見えます。
現在は、中国、ヨーロッパ、韓国などの経済が危機的な状況にあるなか、アメリカとそこに追従する日本の経済や株価は表面的には堅調です。
ドルの信頼のが崩れつつあるなか、ドルは基軸通貨の地位を維持し、アメリカは、借金を増やし経済を大きくすることが、これからもできるのでしょうか?
そして世界一ドル債権を保有する日本は、今後どうなるのでしょう。
ドルに服従している日本では、大きな変化としてマスコミが取り上げることはありませんが、BRICS通貨は、世界に大きな変化をもたらす可能性があると思われます。
みなさんは、どう考えますか?