アメリカの1強状態は続くのか?

前回のブログで書いたように、株価も通貨価値もアメリカの1強状態だ続いています。
日本もそのおこぼれをもらっていますが、

今回は、アメリカの実体経済を示すデータをひろってみたいと思います。

アメリカの小売り統計は?

アメリカの2月の小売業の売上高は、7007億2700万ドル、日本円でおよそ103兆円でした。前の月と比べ0.6%増加し、2か月ぶりに前の月を上回ったようです。


アメリカの住宅価格は?

 アメリカの住宅価格は、強い住宅需要、販売される住宅在庫の減少、建設労働者の不足、建築資材の高騰の影響で株価と同様に上昇し続けています。

現在のアメリカで販売される住宅の販売価格の中央値は、417,700ドル(6,300万程)になっています。これから住宅を購入する若年層や低所得者層の人の収入では、購入が難しい価格に高騰しています。


クレジットカード延滞率は?

ニューヨーク連銀が6日発表した四半期報告書によると、2023年10〜12月期にクレジットカードの支払いができずに延滞した割合は、2011年以来、12年ぶりの高水準の8.52%に増えているようです。
前年同期と比較すると、延滞率が最も伸びたのは30〜39歳で、特に若年層を中心に、長期の深刻な延滞に陥る割合も急増しているようです。emoji482.gif

23年10〜12月期の家計の債務残高は全体で、約2600兆円で過去最高水準となったそうです。

自動車ローンの延滞率は?

自動車ローンでも、ローン残高は1兆6070億ドルと前年から3.5%増加し、若年層を中心に延滞率が上昇した。自動車価格や自動車ローンの金利の上昇に加え、学生ローンの返済再開で貯蓄の減少が滞納の増加に影響したようです。

アメリカで副業している人割合は?

驚くことに、アメリカの働く男性の50%以上が副業を経験しているそうです。アメリカのZ世代は、定常的に5割が副業をしているそうです。

テレワークやAIの普及で、副業しやすい環境が進んだ事もありますが、
インフレや賃貸価格の上昇で、昔はフルタイムの仕事1つでよかったが、今は仕事を掛け持ちしないと食べていけない状況に追い込まれている人が急増してようです。

アメリカでは、数年で副業が当たり前の時代になってしまったという事です。想像を絶する変化が起きています。cat_5.gif

総括すると

アメリカの消費は、減速していないようですし、不動産も需給のバランスが維持されているようです。富裕層は、株価上昇や地価や不動産価格の高騰で余裕があるように思われます。

しかし一方で、若年層と低所得層は、インフレと雇用不安、不動産賃貸価格の上昇などで経済的に厳しい状況に追い込まれいるようです。

不動産価格は、普通人の収入では、手の届かない価格に上昇しています。
若年層と低所得層は、生活に窮する状況を副業で収入を補いでしのいだり、耐えられずにクレジットを増やしたりているようです。

アメリカは、普通の人が未来に希望を持てる状況では、なくなってきている気がします。アメリカンドリームという言葉は、過去の言葉になるのでしょうか。
今後も今の状況が続くのでしょうか?みなさんは、どう考えますか?sayonara.gif

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