takaです。22日の債券市場では、長期金利の10年ものの国債の利回りが、午後の取り引きで1%まで上昇しました。長期金利が1%台をつけるのは、およそ11年ぶりだそうです。
日銀は、5月に数度の介入を行い、円安を阻止しようと試みましたが、その後、本日は157円付近までじりじりと円安は進んで、市場は、日銀の金利の上昇を織り込んできているようです。
日銀は、次は利上げするしかない困難なところに陥っています。
【世界の金利の状況】
世界中で日本だけが、ZERO金利を続ける異常
アメリカの政策金利は5.5%、ユーロ4.5%、英国5.25%、カナダ5.0%、豪州4.35%、スイス1.5%、香港5.75%、中国3.45%、ロシア16%、トルコは50%です。
2024年の円は、ドルだけでなく、ユーロ、スイスフラン、豪ドル、ニュージーランドドル、人民元、韓国ウォン、香港ドルなどに対しても下がっています。
世界中でインフレが続く中、日本の長期に続く、円のゼロ金利は、あきらかに異常なものです。これが世界の多くの国の通貨に対する円安を招く本質的な問題です。
日本がアメリカにお金を貸しているのに、逆に日本が貧しくなる異常な仕組み
ゼロ金利の円を借り入れで、ドルやアメリカ株、アメリカの債券買いによる、円売りによって円安が進行するスパイラルが定着しています。
アメリカの負債を支えているのは、日本です。
そして、アメリカは日本からのお金で、負債により経済を大きくしてきましたが、お金を貸して円を提供している日本は、より貧しくなっています。
現在は、アジアの物価すら日本よりは高く、アメリカとヨーロッパの物価は、日本の2倍から3倍、住宅も3倍です。この30年間の円安で、日本人は貧しくなっています。
こんな事を30年も続け、さらにこれからも続けていくつもりでしょうか?
みなさんは、どう考えますか?