takaです。前回の記事でも書いた通り、アメリカの株価とドルは、1強状態を今も継続しています。
世界中が過剰にお金を増発していますが・・
リーマン危機、そしてコロナの後のアメリカは、急速に負債を増やしてドルを大量に増発し続けてきました。
ドルの発行量を示す2008年までのFRBの通貨発行高は1兆ドル水準でしたが、現在は7.3兆ドルへと膨らんでいます。
<FRBの総資産の推移>
日本やヨーロッパ、中国も同様に負債によって通貨を大量に印刷したことにより通貨量が膨張し続けています。通貨の価値が目減りして、世界中がインフレになるのは当然に思えます。
原因が通貨の増発によるなら、金利を上げてもインフレは止まらないように思います。
インフレ・そして金利上昇
通貨の増発によるインフレを抑制するため、FRBは、2020年には0.25%だった金利を5%にまで上昇させました。
そして高金利による世界中からのドル買いの増加が続き
今のアメリカの好景気と高いドルと株価が成立しています。
アメリカは、過去からずっと経常収支の赤字を続けています。負債を増やすことによって経済を膨張させてきました。ドルが基軸通貨の特権を持っていなければ、当然、経済は破綻しています。
アメリカは、巨額の利息を払えるのか?
そして金利上昇による巨額の利息の支払いが増えるのはこれからです。
アメリカ債、ドル債権、ドル借入金などの対外負債26兆ドルに達しています。
さらにアメリカ政府の負債+企業の負債+世帯の負債は、100兆ドル(1京5500兆円)に達しているそうです。
こんな巨額の負債の金利を、アメリカは、債権国の日本、中国、スイス、産油国に支払うことができるのでしょうか。(そもそも支払う気があるのかも疑問ですが?)
日本の利上げ、国債保有の減額の影響は?
日銀の植田総裁は、1)近い時期の利上げの開始、2)保有国債の減額を発言しています。
日本の公社債の売買高は、1061兆円、1日平均では、53兆円と株式市場の10倍だそうです。
日本からのアメリカ国債の購入が減った時、そして、Bricsが石油決済や貿易でドルの利用を減らしたとき、ドルの信認は維持され、ドルは基軸通貨の地位をこれからも継続できるのでしょうか?
そして、高値を続けているアメリカの株価はソフトランディングできるのでしょうか?
みなさんは、どう思いますか?