Takaです。韓国の国民の約10%が多重債務者との報道がありました。韓国は経済の衰退を止められるのでしょうか?
韓国 家計の借金
8月末時点の韓国の家計債務残高は1130兆ウォン(8兆4052億ドル)で、前月から9兆3000億ウォン増加したようです。
韓国では、3社以上から借り入れた多重債務者が450万人突破し、家計貸出者全体(1983万人)のうち、多重債務者の割合は22.7%に達し過去最大となったようです。
韓国の4900万人程度の人口に対して450万ですから、国人の10人に一人が多重債務者という事になります。
韓国は、アメリカと同様にクレジットカード利用率が高い国です。借金の総額も多いうえにクレジットで高い利率での借金をしていると思われます。
これだけ家計の借金が多いと、韓国国内の消費も長期で低迷するのは確実に思われます。
自営業者の借金
韓国銀行の資料によると、今年第2四半期の自営業者に対する貸付の残高は1060兆1000億ウォン(約117兆6600億円)、このうち、3社以上の金融会社から借金している多重債務の残高は753兆8000億ウォン(約83兆4600億円)に達したようです。
これは3年前に比べ27.8%の増加で、特に2021年第2四半期には0.56%だった自営業者の多重債務者の延滞率は、今年第2四半期には1.85%と3倍以上になってとこ事です。
そして、借金や経営難などによって廃業する自営業者の増加に伴って、就業者全体に占める自営業者の割合は今年、史上初めて20%を割る見通しだそうです。
韓国では、自営で生活を営むことが困難な状況にあるようです。
また、昨年は、不動産と情報サービス業に属した企業の半分以上が「赤字」に陥っており、教育と芸術・スポーツなど内需に密接に関連したサービス業も大半が利益を得られず赤字を出したようです。
韓国の失業率
韓国の統計庁が16日に発表した雇用動向によると、9月の失業率は2.1%で前年同月に比べ0.2ポイント改善し、失業者数は62万2000人で同3万9000人減少したそうです。
就業者を産業別にみると、卸・小売業で10万4000人減少し、建設業は10万人減となり、製造業も4万9000人減と3か月連続で減少したようです。
年齢別では60歳以上の就業者が27万2000人増え、高齢層が増える一方で、15~29歳は16万8000人、40代は6万2000人それぞれ減少したようです。
韓国経済については、輸出が良好でな流れを持続していて全体としては、わずかに改善していますが、卸・小売業や建設投資を中心に内需回復が遅れ、雇用状況は厳しいようです。
また、60歳以上の高齢者も家計を維持するために働く必要があり、若者の就職は厳しい状況が続いているようです。
韓国企業の借金とウォン安による債務の増加
韓国企業の債務の多くはドル建てです。ウォンがドルに対して値下がりするとドルで返済すべき借金が増えます。
利子さえ払えない企業が多い中、さらにウォン安が進んでいて、倒産に追い込まれる企業が増える可能性があります。
日本も同じ道を歩むのか?
現時点で日本は、国民や企業の借金の問題は切実ではありませんが、日本も韓国と同様に輸出型の経済であり、少子高齢化や人口減、政府負債などの状況は共通課題です。近い将来、日本も韓国や中国のように、国民が貧困や失業の問題に直面するかもしれません?
本日、選挙を終え、自民・公明の保守勢力は、過半数を割りました。
石破政権は、韓国も抱える同じ問題を解決する道筋を描けるのでしょうか?
みなさんはどう考えますか?