Takaです。2016年のアマゾン・ドット・コムの世界売上は、1359億ドルだそうです。
10年で13倍以上となる急成長を続けています。
世界最大の小売業のウォルマートの売上が、4821億ドルですから、世界に店舗網を持っているウォルマートの1/3程度にまで急成長を遂げています。
ウォルマート、Googleとネット通販で提携
小売り業界トップのウォルマートでさえ、ネット通販に顧客を奪われ、特にAmazonに危機感を高めています。
このような状況のなか、ウォルマート・ストアーズは、Googleとインターネット通販事業で提携すると発表しました。
Amazonは、「声で買い物する」人工知能(AI)を搭載した対話型の消費スタイル「エコー」で先行しています。
「エコー」に対応するため、ウォルマートは、Googleとの提携に踏み切りました。
Googleのネット通販・宅配サービス「グーグル・エクスプレス」に日用品など数十万点を出品し、Googleの対話型AIを搭載したスピーカー「グーグルホーム」やスマートフォンに話しかけて商品を発注できるようにするようです。
Amazonによるネット販売の寡占化
Amazonはすでにオンライン小売業全体の売り上げの53%を占めているという統計もあるようです。
ブランド力のあるネット販売に積極的なショップでも、業界リーダーであるAmazonの高い成長についていくことができない状況です。
現在Amazonに対抗できるネットショップは見当たらず、今後も占有率が増えていく可能性が高いと思われます。
そして、実店舗へも進出!Amazonのリアル店舗「Amazon Go」
そして、Amazonは、の実験的食料品店「Amazon Go」を公開しています。
この「Amazon Go」は、AI(人工知能)とビデオカメラを使ってカートの中身を認識し、ユーザーのAmazonアカウントに自動的に課金する無人店舗です。働く人も、レジも財布も不要な店舗です。
まだ、Amazon Goは、実験段階で多くの課題があると思われますが、そう遠くない将来、きっと実店舗がOPENすると思われます。実現したら流通業に革命が起きますね。
そして、Amazonは、実店舗の展開とともに、各業界の大手小売り店舗との提携を深めており、実店舗への接点の拡大も同時に進行中です。
Amazonの創業者のジェフ・ベソスの言葉からも
「利益は出ていない。出そうと思えば出せるけどね。利益を出すのは簡単だ。同時に愚かなことでもある。」Amazonの創業者のジェフ・ベソスの言葉ですね。
Amazonは当初から、インターネット書店で多くの売上や利益もあったのに、その利益をすべてを未来への投資にまわしてきました。
巨額の投資を続け、巨大なデータセンターを次々と構築し、世界中に配送センターを作っていきました。
「世界一お客さまのことを考えている企業」そんなビジョンを掲げ、利益は顧客のために使う。「利益が出たら、全て未来に投資する」
顧客が必要だと思ったことに、たとえ赤字になったとしても投資し続けるのがジェフ・ベゾスです。
ほんとうにすごい会社ですね。
Amazon「利益が出たら、全て未来に投資する」すごい会社!
競合他社がシェアーを奪われ弱体化していく中で、Amazonが小売業界で勝利を獲得するのは、もう視野に入ってきている気がします。
Amazonがさらに小売業界でのシェアを拡大していくと、競合他社が敗北し淘汰が進むと思われます。
そう遠くない未来に、Amazonが世界の小売と流通の頂点にたつ未来が来るのかも?しれませんね。
次回は、日本国内のAmazonの動向を見てみたいと思います。