takaです。前回の5Gをめぐる主導権争いに続き、5Gの基地局について考えてみたいと思います。
サムスン、ファーウェイ、LGなど、複数のメーカーが5G対応のスマートフォンを発表していますが日本のメーカーは5G対応機を発表していません。
日本は、5G用スマートフォンの開発分野では完全に出遅れていますが、5G用の基地局の分野ではどんな状況なのでしょう?
5G用の基地局のシェアーでは?
5G用の基地局市場で日本はどのような位置にいるのでしょうか?
携帯の基地局市場では、ファーウェイを筆頭にエリクソン、フィンランドのノキアの大手3社で市場の約8割を占めているそうです。
そして、日本メーカーのNECと富士通の世界シェアは、それぞれ1%前後に過ぎず、NTTドコモ向けのビジネスでなんとか生き延びている状況のようです。
そのNECと富士通も単独での5G機器の早期開発を断念し、18年10月末にNECは韓国サムスン電子と、富士通はエリクソンと提携を結んでいます。
現時点で、5G用の基地局の展開でも、日本が世界の市場で活躍する未来は想像できません。
5G用の基地局の設置の課題
5Gの通信環境が当たり前に使えるようになるためには、基地局の普及が必須です。
5Gでは、通信スピードの大容量化のために、高い周波数帯の電波を用いる必要があり、電波の直進性が高まるため、電波が届きにくくなる場所が増えるようです。
そのため、現在より多数の携帯電話の小型基地局を数十メートル単位で設置する必要があるそうです。
本格的な普及競争では、基地局の展開のスピードがカギを握るようです。
日本のキャリアの5G対応状況は?
そうした中に、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクといった日本のキャリアの5G対応状況はどうなっているのでしょう?
ドコモの記事によれば「他社に先んじて5Gの無線技術の研究・開発に取り組んできており、スタート時期は一番ではないが、だからといって遅れをとっているというわけではない」と言っています。
「技術的な先進性は十分にあると考えてる」とも述べています。
5Gと一言で言っても、使用される周波数帯によってスピードや難易度は異なるようです。
ドコモはより難しいとされる「ミリ波」を使った5Gの商用化に向けて、「まだ課題はありますが、すでにノウハウはかなり貯まっている」と言っているようです。
国家間の競争の狭間で日本が5Gのリーダーシップを取るための残された時間は少ないと思われますが、日本の各社も頑張ってもらいたいものです。