DeepSeekの衝撃!AI第二ステージの始まり

takaです。1月27日のニューヨーク株式市場で、エヌビディアの株価は、前週末比17%安という過去最大級の急落をし、時価総額90兆円失いました。emoji482.gif

エヌビディア急落の要因は、

エヌビディア株価の急落の要因は、中国の新興AI開発企業「ディープシーク」の開発した新型AIモデル「R1」の発表でした。
ディープシークのAIモデル提供されれば、今後エヌビディアの高額製品のニーズが減るとの懸念が広がり、27日に上場企業としては過去最大級の急落が発生しました。

ディープシークの生成AIモデル「DeepSeek-R1」とは?

世界的にはほぼ無名だったディープシークの新モデル「DeepSeek-R1」は、オープンAIなどアメリカ製AIをしのぐ性能を持つと発表されています。
事実多くのベンチマークでOpenAIのo1モデルを上回る数値を出しているようです。

「DeepSeek-R1」が画期的なのは、強化学習を駆使し、従来の教師あり学習に頼らず、自律的に思考連鎖を学習する点にあるようです。

AIの巨額投資の常識が崩壊するかも?

1月22日にトランプ政権が、ソフトバンクグループや生成AIの開発を手がけるオープンAIなど3社が、アメリカ国内でのAIに関するインフラ整備に今後4年間で日本円にして77兆円を超える巨額の投資を行う計画を明らかにしました。

アメリカのAI巨額投資の発表の直後

中国の新興AI開発企業ディープシークは、最先端の半導体を入手しにくい環境で、従来の10分の1以下の約8億円の開発費で、わずか2か月で開発したと発表されました。
AI開発には莫大な資金が必要だとしてきた業界の通説が崩壊しかねない衝撃です。cat_5.gif


オープンソースという衝撃!GPUパワーからの解放

「DeepSeek」がさらに衝撃的なのは、オープンソースソフトウェアのライセンスとして、オープンソースとして提供されているという事のようです。

現在のアメリカ中心のAIモデルの多くはオープンソースでは公開されず、API利用料金が設定されています。
「DeepSeek」は、商用利用などが自由にできるため、これまでのアメリカのビッグテック企業のビジネスモデルであるAPI利用料金の課金制が根本から崩壊する可能性すらあります。emoji474.gif

また、従来よりも少ない計算資源でも動作するモデルも提供されている。これにより、エヌビディア制の高額のGPUでなくても対応できる局面が増える事です。

2022年11月に、生成AI「ChatGPT」が公開された時と同等の大きな衝撃が、今「DeepSeek」によってもたらされようとしています。
みなさんは、どう考えますか?sayonara.gif

トラックバックURL