takaです。先週もGoogleから新しいアルゴリズムの導入に関する公式発表がありましたが、
6月以降のGoogleの変化は、今まで経験した事がないぐらい大きいと感じています。
確実にGoogleがある方向性を持って動いていると感じます。
(新しいアルゴリズムの導入に関する発表→http://googlejapan.blogspot.com/2011/11/blog-post.html)
2011年2月|はじまりは、英語圏で実施されたパンダ・アップデート
パンダ・アップデートの経緯を振り返ってみると
Googleは、2011年2月にアメリカで、最初の“Panda”アップデートと呼んでいるアルゴリズムの更新を行いました。
パンダ・アップデートの目的は、スクレイピングサイトやSEO目的で内容があまりないコンテンツファームの発見・排除と見られています。
・スクレイピングサイトとは、他のWebページからコンテンツの一部を多くはシステムで抜き出し、
自分の Webページのコンテンツとして使用しているWebサイトのことです。
・またコンテンツファームとは質の低い薄っぺらなコンテンツを大量につくりだすことです。
Google にスクレイピングサイトやコンテンツファームであると判断された場合、
ページの評価が下がり、主に対象ページの検索順位が大きく下落するようです。
その後、何度かのアップデートが行われた
パンダ・アップデートは、最初の導入からその後何度かのアップデートが行われました。
・パンダ・アップデート V2.0 2011/04
・パンダ・アップデート V2.1 2011/05
・パンダ・アップデート V2.2 2011/06
2011年8月|一部の例外を除いてすべての言語に適応
最初のパンダ・アップデート以降、Googleは、何度かのパンダ・アップデートの更新を重ね
8月12日、Googleは、これまで英語のみを対象としていた検索結果向上目的のアルゴリズム変更の取り組みを、英語以外のほぼすべての言語に適用し始めたことを明らかにしました。
ただし、日本語、中国語、韓国語はまだテスト中で、今回の適用は見送ったという事です。
日本は例外でパンダアップデートの方向に変化していないのか?
それでは、日本は例外でパンダアップデートの向かう方向へ変化していないのか?
問題は、この点です。
公式な発表はありませんが、
日本でもGoogleのパンダアップデートが目指す変化が既に起きていると思っています。
Googleのアルゴリズムの変更やペナルティ?の発動が3月ぐらいから活発になり、
特に6月以降は、Googleのアルゴリズムの変更や大きな順位変動、ペナルティ?の発動が多発しています。
この変動は、上記のパンダアップデートの方向性に合致するものだと考えています。
質の低いページとは何か? オリジナルとは?
パンダアップデートの向かう方向が、スクレイピングサイトやコンテンツファームだとしたら
その定義が問題となります。
スクレイピングサイトは、他のサイトのコンテンツをコピーし、あたかも自分のコンテンツとしているサイトですが、Googleは現在、重複コンテンツを発見した場合、原則としてオリジナルページを検索結果で上位に表示するように試みています。
先週発表された新しいアルゴリズムの導入の発表でも
Caffeine ウェブインデックスシステムで、ウェブを素早く大規模にクロールし、
最新のコンテンツのインデックス登録可能とし、これにより、新しい情報やホットな話題が上位表示されやすくするという変更も、この流れとも合致している気がします。
定義が難しいのがコンテンツファーム
定義が難しいのがコンテンツファームだと思います。
コンテンツファームとは質の低い薄っぺらなコンテンツを大量につくりだすことだとすると
・ページの質を何で判断するのか?
・類似ページの、類似性を何で判断するのか?
・大量と定義されるページの数は?
・SEO的なページであることとは?
・オリジナルとは?
・・等々 コンテンツファームを判断する材料が単純な判定が難しいものばかりです。
しかし、Googleの最近の順位変動の内容をみていると
上記の判断にアルゴリズムを適応してきていると思えます。
不合理と思える検索結果も多いように感じますが、Googleは日本語環境でも実行し始めていると思います。さらに検索キーワードによって、その判断を変えているようにも思えます。
現時点では、日本語の複雑性の問題で、世界的に実施されたパンダアップデートのアルゴリズムの適応は見送ったのでしょうが、Googleは、日本仕様のパンダアップデート着々と適応してきていると思います。
みなさんは、どう考えますか?