9/4のIndex Updateに続き、9/12より大きな順位変動を観測していましたが、
本日Yahoo! Japanより、検索アルゴリズムアップデートが発表されました。
Yahoo! Japan からの発表の内容は、以下の通りです。
Yahoo!検索において、Yahoo! inc.が開発しているウェブサーチエンジン「Yahoo! Search Technology (YST)」の検索アルゴリズムをバージョンアップしました。
先日お伝えしたIndex Updateとは異なり、検索エンジンの動作にかかわるアルゴリズムの大幅なバージョンアップとなります。
検索アルゴリズムのバージョンアップとは?Yahoo!検索のウェブサーチエンジン(YST)では、Index Updateと同様に、日々最適な検索結果を提供するために、日本の市場にあわせたいろいろな研究開発を行い新しいランキング手法の開発/トライアル/テストを繰り返しています。その結果をもとに最適な検索結果を生成するアルゴリズムを採用しています。
アルゴリズムのバージョンアップは、新アルゴリズムを採用した検索エンジンへの切り替えとなり、過去にも何度か大きなバージョンアップを実施しています。
Index Updateと同様に検索結果の順位変動が発生することが予想されますので、お知らせいたします
今回の更新は、アップデートと言うより、リカバリーという気がします。
前回の9/4のIndex Updateから、時系列に動向を分析していくと・・
<9/4 Index Updateの傾向>
1、大きな順位変動が、40%程度のサイトで発生。
※ あくまでも弊社の統計です。
2、Yahoo!検索順位が、とても正常と思えない状況に!
- 更新前100位以下のサイトが、ビックキーワードでいきなり1位に!
- 永く上位表示されている実力のあるサイトが、圏外に!
- テキスト比率の低い、Flashのみのトップページのサイトも上位になっている
3、トップページペナリティと言われている?状況が多数のサイトで発生!
- TDPサイトの比率が過去にない程、異常に高い
4、トップページ以外のページでもペナルティと言われるような現象が発生
- サブページでのペナルティ現象というような症状が発生
- この時期にインデックス数が増減しているサイトが多数みられる
上記の変化は、まるで過去が否定されたような酷い状況です。
Googleの順位とも大きな乖離が発生しており、Googleシェアーが拡大している現状で
このままでは、ユーザーが、益々Yahoo!から離れてしまうのではないでしょうか?
ペナルティと言うより、Yahoo!のデータベースやインデックスに障害が発生しているようにも思えます。
BINGとの今後のインターフェースの調整作業なのかもしれませんが、
正常と言えない状況に陥ったのかもしれません。
< 9/4~9/11までの動向 >
1、キャッシュが更新されたページの順位復帰が観測されています。
但し、順位復旧のあるサイトは、少数です。
新たなキャッシュにより、データベースが復元されたページの順位が復旧しているように感じられます。
但し、この時期に順位復旧のあるサイトは、少数です。
< 9/12~13日までの動向 >
1、多くのサイトで大幅な順位変動を観測!
2、多くのサイトで、9/4以前に近い順位への自然復旧が観測された!
3、Yahoo!知恵袋が、検索上位に出現
4、TDPのサイトの一部が、タイトルやURLで検索できるようになった
但し、検索キーワードでは、順位復帰しない
5、9/4~9/11までと異なるのは
- ページのキャッシュ更新がないのに、大きな順位変動が発生
- キーワードごとに順位変動が発生している
- あきらかに、Yahoo!データベース内での更新が行われている
< 9/14 検索アルゴリズムアップデートが発表される >
この発表で、9/12~14日の大幅な変動に説明がつきました。
しかし、現在のところTDP現象?の発生したサイトに自然復旧は、観測されていません。
もしも、これがYahoo!内の障害やバグでないなら、本格的な対応が必要となります。
1週間程度は、変動を見守る必要があるかと思いますが、
その間もテストと検証を繰り返してみるつもりです。
みなさんのサイトは、どう対処する予定でしょうか?
『関連記事・続編』
https://www.netimpact.co.jp/diary/2193
2009/09 Yahoo!変動レポート(1) 【本当にTDPなのか?】